2019.4.26.:実施前インタビュー
「農家の課題をピンポイントタイム散布が解決する」
「ピンポイントタイム散布」での農薬散布を依頼をした理由を教えて下さい。
元々、オプティムと佐賀大学が大豆に対して「スマート農業」や「ピンポイントタイム散布」の取り組みを実施しているのを知っていました。農業従事者の高齢化に伴って、大型農業機械を購入して散布する事に限界を感じていたので、依頼をして農薬散布が出来る「ピンポイントタイム散布」は良い取り組みだなと思った事が依頼した理由です。
「ピンポイントタイム散布」で農薬散布した感想を教えて下さい。
今回、依頼をしてから3日でパイロットが決まって、実施した結果についても非常に満足しています。 しかし、空中散布に対して国で許可している農薬の数が少なく、こちらが希望するすべての作業に対応出来ていない点は検討して欲しいところです。対応出来るようになれば価格が上がっても私は頼みます。
とにかく初期投資がかかる。
そんな時代ではない。
これまでの農薬散布の方法を教えて下さい。
これまでは、100mのホースを動力噴霧機から引っ張って薬剤散布してたんで、非常に体力を使っていました。それが「ピンポイントタイム散布」では1.5haが20分で終わったので、今回の麦での農薬散布に加えて、米と大豆にも私は積極的に使おうと思っています。
これまでの農薬散布の不満を教えて下さい。
農薬散布は、とにかく大きな機械を買わないといけないので、初期投資が必要なんですよね。また、それを維持するために維持費もかかります。
ヘリコプターでの防除などは知っていました。しかし結局、地域で頼んだり、もしくは個人で免許を取得してヘリコプターを購入するしかないのが現状です。農業従事者はどんどん高齢化してきているので、そんな事をこれから先もずっと続けていくような時代ではないと思っています。農業機械を購入する時代は終わっていると思うんですよね。農業機械を作る会社やリースをする会社が、真剣に「農業機械のレンタル化」などの取り組みをしていかない限り、これからの農業はやっていけないし、そういった取り組みが成されないと農業を続ける事は難しいだろう、と考えています。ですので、今回の「ピンポイントタイム散布」のような「依頼をして散布する」という取り組みは、非常に合理的だという風に感じました。
2019.5.25.:実施後インタビュー
「ピンポイントタイム散布を続けて利用したい」
「ピンポイントタイム散布」の効果はいかがでしたか?
いつも通り防除できていると思います。これまでと比べても特に差はないです。撒いた薬剤は従来と同じものを使っているため、作物への影響もありませんでした。農薬散布依頼サービスが最も良いと思うのは、作業が短時間で終わるというのが非常に大きいです。これまでは合計で2日かかっていた作業が2時間で終わり、削減された時間を見回りなどに使うことができました。
ヘリコプターなどでの散布と比べてどうでしたか?
ヘリコプターでの防除はより高度な位置からの散布になりますが、今回の防除を見ているとヘリコプターに比べてコンパクトで小回りも効くので、むしろドローンで十分だと思いました。この農薬散布依頼サービスは多くの農家の役に立つサービスだと思います。今後も「ピンポイントタイム散布」での散布を続けて利用していきたいです。